理八 (田部竹下酒造)島根県
日本が大きく変わろうとしていた幕末・1866年。神話の里ともされ、数多くの伝承や深い歴史の残る地、出雲にて創業した竹下本店。歴史に溢れる蔵が2022年、事業継承という形で生まれ変わり、田部竹下酒造という名で新たなる酒造りに挑みます。
雄大な中国山地の麓、奥出雲の清流に育まれた伏流水を使用して醸される『理八』。銘柄の名は、田部家から竹下家に酒造業を依頼した際、引き受けた当時の竹下家当主・竹下 理八に由来しています。
出雲の地で醸す歴史ある酒
竹下本店の蔵元であった竹下家は、第74代内閣総理大臣として知られる竹下登氏の生家でもあります。竹下元首相は、竹下家第12代目当主だったそうで、内閣総理大臣に就任した際には地元はかつてない盛り上がりを見せたそうです。
また、出雲の地と酒は深いかかわりを持ちます。その昔、ヤマタノオロチという8つの頭を持つ大蛇が里を荒らしまわり、退治する為に用いられたのが『八塩折之酒』と呼ばれる酒でした。そんなヤマタノオロチ伝説が生まれた神話の里でもあり、また、出雲風土記をはじめとする様々な歴史書に酒と神との深いつながりが多く記されています。出雲と言えば出雲大社、神の集う地と呼ばれたりと、なにかと神話に縁のある土地です。由緒正しき土地、出雲にて醸された日本酒には、どこか浪漫のようなものが込められている気がします。
そんな様々な歴史を持つ田部竹下酒造。現在は、濱崎良太杜氏を中心に酒造りを営みます。山陰のキラキラした海のようにクリアな味わいを目指して醸される酒・理八は、新たな銘柄として脚光を浴びています。
理八(田部竹下酒造)一覧
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