大信州だいしんしゅう香月こうづき(大信州酒造)長野県


大信州酒造の酒蔵

凛々しい北アルプスの山々と美しい田園に囲まれた土地、長野県松本。

風光明媚なこの土地に蔵を構え、『愛感謝』の言葉を掲げながら丹精込めて仕込まれる酒が『大信州』です。

信州の雄大な自然に醸される
天恵の美酒・大信州

大信州の酒は全て鑑評会に出す大吟醸と同等の手間暇をかけ、技術を惜しまず手仕事で醸されます。さらに、全ての酒がブレンドされることなく、単一のタンクから瓶詰めされる。いわば『シングルカスク』。そしてほとんどの酒が無濾過原酒。
全ては『美味い』酒のため。蔵人全員が団結し、極寒の蔵で醸し上げた酒はまさに芸術品です。

大信州酒造の酒蔵

『手いっぱい』の酒造り

大信州の酒造りは、細部に至るまでこの上なく手間暇をかけて行われます。そのこだわりは原料から始まり、使用している米はなんと全量契約栽培。契約栽培農家と綿密な連携を取り、丹精込めて栽培された最高品質の酒米「ひとごこち」と「金紋錦」だけを使用します。

収穫された米は玄米で仕入れ、自分たちで品質をしっかりと確認。農家ごとや品種ごとに自家精米をし、蒸しを行い、仕込みます。全てを手仕事で行い、手間暇を惜しむことなく至高の酒を目指して醸す。そこには徹底したこだわりがあります。

自然と対話し、人と対話し、そして酒と対話する。

自然だけでも、人だけでも醸すことのできない。技能と土地の風土が醸す『文化』を大信州は酒に乗せ、おいしいだけの『旨い』ではなく、文化として『美味い』と呼べる酒を創りだすことへただひたむきに目指しています。

自然からの賜り物に感謝を捧げ、声に耳を澄まし、尽くせる限りの人の手を尽くして酒を醸す姿勢はまさに『手いっぱい』の酒造り。その言葉は、大信州の酒の中心となる一本にもそのまま名付けられています。

大信州酒造の酒蔵

『おやっさ』の存在

大信州を語る上で欠かせない存在、下原 多津栄大杜氏。 蔵の内外から『おやっさ』『おやじさん』と呼ばれ親しまれ、2008年91歳で引退するまで75年ものあいだ杜氏を勤め上げた偉大な存在です。

下原大杜氏の教えは現在の大信州の礎となっており、全ての酒にありったけの手間暇をかける酒造りの姿勢や技術、世界観を大信州の遺伝子として受け継いでいます。

「特別なことはなにもしない。うまい酒を作るために必要なこと、まっとうなことをしているだけ」という言葉の通り、同氏の座右の銘であった『和を以て貴しと為す』の精神で一致団結してひたむきに酒と向き合います。

大信州酒造の酒蔵

全ては『愛感謝』という言葉のもと。

この言葉は下原大杜氏の信心深いあり方から生まれた言葉で、大信州の蔵人全員が大切にしているこころです。 今でも造りの季節になると蔵の至る所に貼られます。

道具、米、水、人。そして見えないものにすら愛情や感謝の気持ちをもち、蔵人が研鑽を重ねた技能を備え、全身全霊で醸す天恵の美酒をぜひご堪能ください。

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