悠久の森を一口に飲む
深く爽やかなクラフトジン
橘花 KIKKA GIN 流転 150ml
商品番号:59081
¥2,200(税込)
クラス | スピリッツ(ジン) |
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使用原料(ボタニカル) | ジュニパーベリー/大和橘/大和当帰/吉野杉/吉野檜/キハダの実 |
度数 | 47度 |
包装紙
メッセージシール
悠久の森を一口に飲む
深く爽やかなクラフトジン
銘酒・風の森で有名な油長酒造が手掛ける大和蒸溜所のジャパニーズクラフトジン『KIKKA GIN』より、新発売となる『流転』のご紹介です。
面積の7割以上が森林に覆われている奈良県らしさを活かし、特産品である吉野杉や吉野檜、県内産のキハダの実をメインボタニカルに採用。KIKKA GINの基本ボタニカルとなるジュニパーベリーや大和橘・大和当帰と共に使用することで、まるで奈良の森の中にいるような、清々しく爽やかで奥深いアロマの感じられる特徴的な一本に仕上がりました。
奈良の歴史・風土を巧みに表現したKIKKA GINらしさ溢れる一本。このウッディで爽やかな香りは、そのままお飲みいただくのはもちろん、カクテルとして使用しても個性を欠くことなく上質なアクセントとして咲き誇ります。奈良の地が生み出した味わい深いクラフトジン、ぜひお試しください。
【蔵元紹介】橘花 KIKKA GIN(大和蒸溜所) 奈良県
最良の製品は最良の環境から生まれる
古き良き街並みが並ぶ奈良県御所市。近隣には風情ある日本家屋が立ち並びます。その中に油長酒造がジン製作の為に築約150年の古民家をリノベーションした「大和蒸溜所」があります。
建物脇の入口から建物内に入ると、スギの木の良い香りが漂います。リノベーションが施された清潔感のある蒸溜所内では、梁には古い立派な材木が残っていたりと、新旧の「和」が詰まっています。玄関から続く和室を抜け障子を開けると応接室になります。その応接室から土間までの仕切りは全て取り外され、土間の方に目を向けると、近代的な蒸溜器が立ち並ぶその情景はまさに異空間。日本古来の和と、ジンを作る蒸溜設備。見事にそれらが融合した情景には思わず息を呑みます。「素晴らしい製品は環境作りから生まれる」などとは良く聞く言葉ですが、その言葉を体現したような情景です。蒸溜所内の仕切りは、スギ板などを市松模様に組み合わせた、デザイン性と耐久補強に優れた仕切りが使われています。実はこの技術は新しいもので、建築方面からも注目されているのだとか。「必ず良いものが生まれるに違いない」、そう思わずにはいられない蒸溜所です。
【クラフトジン制作のキッカケ】
何故日本酒蔵である油長酒造がジンを作ろうと思ったのか、山本社長と蒸溜所長である板床さんにお話を伺いました。山本社長が海外で経験を積んでいた頃に知り合いになった方と、とあるバーにお邪魔したそうです。そこは奈良が世界に誇る名店「The Sailing
Bar」。奈良は世界レベルのバーテンダーが多い場所。国際大会でも受賞経験のあるヘッドバーテンダーの渡邉さんに教わることは多くありました。山本社長はそこでジンの奥深さを感じたそうです。「それまで自分が飲んできたジンはほんの一部だったということに気付きました。地域ならではのボタニカルを使用できるジンは、地域の特徴を生かし、僕たちにしか出せない味わいを追求する"油長酒造らしさ"を表現するにはうってつけだと思いました」山本社長は酒蔵内で勤めていた板床さんに声を掛けクラフトジン制作に取りかかりました。
【初めてのジン作り】
とはいえ日本酒造りのスペシャリストでもジン作りは全く初めての分野。
その分最初の頃は苦労も多かったと蒸溜所長板床さんは語ってくれました。「最初は色んな本や蒸溜所の写真などを見ながら試行錯誤の日々でした。ボタニカルの量を増やしてみたり、蒸溜温度を下げてみたり、、、やっと形になってきたのはバッチ3(※バッチとはまとまった量を生産する区切り)の頃、ようやく自分が追求する理想の味に近づいた実感がありました。」今は問題点を少しずつ改善していきながら、この味をいかにキープしていくかに尽力されているそうです。
【大和橘と大和当帰】
ジン作りのルールは原料に「ボタニカル」としてネズの実であるジュニパーベリーを使用することです。ボタニカルとはジンの香りや味付けに使用される素材で、ジュニパーベリーさえ使用していれば、他に何を使用するかは作り手に任されています。このボタニカルがそのジンの味を決めると言っても過言ではありません。大和蒸溜所で造られる「KIKKA
GIN(キッカジン)」ではこのボタニカルに古来より奈良で親しまれていた「大和橘(やまとたちばな)」と「大和当帰(やまととうき)」を使用。大和橘は古事記では「不老不死の実」として紹介されている、日本固有の柑橘類。小さな実ですが香りが強く、ほんのりと甘みを含んだ柑橘です。大和当帰は古くから奈良県を中心に生薬として親しまれてきました。根は医薬品ですが、近年、葉は「非医(医薬品ではない)」とされ、多くの場所で注目されています。ハーブのように強い香りを放ち、爽やかな味わいが特徴です。ボタニカルとして奈良らしいものを探していたところ、この二つが候補に上がり、試しに蒸溜してみたところその香りの良さから、すぐにこのボタニカルに決まったそうです。
【KIKKA GINの蒸溜】
キッカジンで使われるボタニカルは「ジュニパーベリー」と「大和橘」と「大和当帰」の三種類。全国的に見ても決して多くはありません。それについて板床さん曰く、「ボタニカルの種類は多いから良いと言う訳ではありません。多いとそのボタニカルの個性を感じられなくなってしまうこともあります。大和橘と大和当帰、この二つの素晴らしいボタニカルを最大限に表現したかったんです。色々と試してみましたが、ジュニパーベリーに加え、この二つのボタニカルの個性を引き出すことが私たちがやりたいジン作りだと思いました。」またベーススピリッツにはライススピリッツが使われていて、爽やかな風味の中に時折まろやかさも感じることが出来ます。ボタニカルの抽出にはベーススピリッツにボタニカルを漬ける浸漬法と、抽出した蒸気にボタニカルをくぐらせる「バスケット法」の二つが用いられています。ジンの味わいには厚みを出す為、香味華やかな最初の蒸溜部分「ヘッド」と、バランスの優れた中間部分「ハート」、そして荒々しい最後の部分「テール」を絶妙な配合で組み合わせています。
【KIKKA GINの楽しみ方】
最後にKIKKA GINの楽しみ方を伺ってみました。「これが正解というものはありません。というのも私たちもKIKKA
GINを置いて下さっているバーなどにお邪魔したときにそのレシピに感動することが今でもあるからです。それと同時にこのジンの奥深さを再認識させられます。あえて挙げるとするなら定番のジントニックやジンライムなどとの相性は凄く良いと思います。度数を59%(※ジンの度数は37.5%から)と高く取っているので、ゆっくりとお好みの度数まで割りながら楽しんで頂くのも良いですね。柑橘の爽やかさが油分を流してくれるので食中酒としてもお楽しみ頂ければと思います。」古い家屋の中で存在感を放つステンレスの釜、奈良古来の伝統品をボタニカルとして使った油長酒造らしさ溢れるジン。これからのジャパニーズクラフトジンシーンを牽引していく銘柄であることに疑いの余地はありません。