旨さ詰まった別誂品
味わい深い雄町の辛口
御前酒 1859 辛口 1.8L
商品番号:10865
¥3,080(税込)
使用米 | 岡山県産「雄町」 |
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磨き | 65% |
特定名称酒など | 純米/火入れ酒 |
度数 | 15度 |
旨さ詰まった別誂品
味わい深い雄町の辛口
岡山にて絶対的なこだわりを詰め込んで醸される銘酒・御前酒より、限定品『1859 辛口』のご紹介です。定番品『1859』の別誂・辛口バージョン。岡山県産雄町を65%精米で使用。きょうかい14号酵母を使用し、御前酒独自の技法「御前酒菩提もと」で仕込んだ純米・一回火入れ原酒です。
定番酒の延長線上に生まれた辛口純米酒。御前酒ならではの魅力をしっかり持ちながら、シャープな辛さも楽しめる魅力たっぷりの味わいです。ぜひ一度お試しあれ。
香り
ほんのりと乳酸の雰囲気を感じる柔らかな香り。
味わい
穏やかな口当たりから優しく広がっていく、厚みのある旨味。それと同時にシャープでクリアな辛さが駆け抜けていきます。菩提もと由来の酸味や雄町ならではの複雑な旨味、甘みが合わさり多層的な味わいを形成。飲み込んだ後はキリッとしたキレで見事に収束します。
醪を搾ったのち、一度だけ火入れを行う製法のこと。品質が安定している火入れ酒ながら、生酒ならではのフレッシュで豊かな風味をお楽しみいただけます。
また、火入れのタイミングによって生詰や生貯蔵など名称が変わります。
【蔵元紹介】辻 本店 岡山県
文化元年(1804年)岡山県真庭市勝山に酒造業を創業。当時は三浦藩御用達の献上酒として「御前酒」の銘(現在の銘柄の由来)を受け、一般には「萬悦」の銘柄で親しまれていました。
「うまさけの国」と言われる「美作(みまさか)」の地(岡山県北の旧国名)で、寒冷な気候、良質の酒米と水という恵まれた環境のもと、綿々と酒造りを行っています。昭和45年ごろに当時としては珍しい純米酒の製造にも積極的に取り組み、現在では製造数量の6割以上を占めています。
様々なこだわりを持つ酒造りの中核は、7代目蔵元にして杜氏である辻麻衣子氏。名工と言われた先代杜氏・原田巧氏の後を継ぎ岡山県内初の女性杜氏として就任して以来、全身全霊で酒造りに取り組んでいます。辻家には、文人墨客の訪れが多く、与謝野鉄幹、晶子夫妻の逗留をはじめ、尾上紫舟、碧梧桐等が画帳や色紙に筆跡を残しています。
御前酒の持つ『絶対的なこだわり』
長い歴史を持つ御前酒には、並々ならぬこだわりがあります。使用米は全量岡山県内産の雄町、そして奈良・菩提山正暦寺にて生み出された伝統の醸造技術、菩提酛を用いて醸造されています。
菩提酛とは、酛(酒母のこと)を立てる際の技法のひとつで、発祥は室町時代と言われています。生米と蒸米を水に浸け込み、空気中の乳酸菌を取り込む。その乳酸菌を多分に含んだ『そやし水』を酒母造りの仕込水とする仕込み方法で、この天然の乳酸菌によって腐造を防ぎます。現在における山廃や生酛造りの原型とも言える技術です。
御前酒では古典的な菩提酛の技法を蔵の風土や環境などに合わせて改良。『御前酒菩提酛』と名付けて酒造りに用いています。
御前酒菩提酛は爽やかな果実香、複雑な旨味、スッキリした酸味など、御前酒の旨さの秘訣でもある味わいを造る大きな要因の一つとなっています。
また、辻本店では令和4酒造年度より全量雄町を使用するようになりました。これは、岡山で酒を醸すことからくる使命感、そして覚悟のようなものだと言います。
雄町と言えば岡山でのみ栽培され、全国的に酒米として高い人気を博す酒米です。そんな素晴らしい酒米を生産しながらも、県内での使用量は全体量のわずか16%。蔵数にして、岡山県の酒造組合に加盟している40蔵中10蔵程度という現実があります。御前酒では古典的な菩提酛の技法を蔵の風土や環境などに合わせて改良。『御前酒菩提酛』と名付けて酒造りに用いています。
そんな実態から辻本店は『岡山の蔵が雄町を使用しなければ、簡単に雄町の田圃が失われる』という危機感を感じ、岡山に蔵を構え酒を醸すものの使命として、全量雄町を使用した酒造りに踏み切りました。
菩提酛と雄町、辻本店の長い歴史に支えられた技術をもってして、御前酒のコンセプトでもある『旨味があってキレがよい、知らないうちに飲んでしまう飲み飽きしない酒』を見事に醸し、その味わいが持つ魅力から全国に根強いファンを生み出しています。
地産地消、そしてSDGsの考えに基づき、蔵だけでなく地域を豊かにする。そういった考えのもと、御前酒は今日も『うまさけ』を美作勝山の地にて醸します。