しき(河武醸造)三重県


河武醸造の酒蔵

海岸と森のコントラスト、今なお息吹を感じる神話の数々–。

伊勢は、『古事記』『日本書紀』などの歴史書に記された神話にまつわる地が多数あり、神話の国とも呼ばれ、五穀豊穣の地としても知られています。伊勢神宮を訪れた人々が禊(みそぎ)をして穢れを祓うためにも使われた清らかな宮川水系の河川や、生命力溢れる海と山。芳醇な自然の恵みとともに、古来から稲作も盛んです。

【SHIKI-式-】は、そんな神秘的でみずみずしいエネルギーを持つ伊勢の大地から生まれました。

神話の国と五穀豊穣の地、伊勢

江戸時代後期の安政四年、伊勢近くに蔵を構えてから百六十年余り。日本一の水質を誇る宮川水系の水に恵まれたこの地で酒を醸して、八代にわたっての代替わりを繰り返してきました。どんなに時代が変わっても、こと酒造りにおいては機械任せで思うようにはならず、人の力、自然の恵みに頼る部分が多く、酒造りを極めようとするほど、自分たちの力及ばぬところにある神秘への畏敬の念が深まります。

河武醸造の酒蔵

【伝統は常に新たに】
長年、酒を造っていても、毎回同じことを繰り返していては良い酒は造れないという考えのもと、原料の米を見極め、気候の変化を鋭く感じ取り、醪の声に耳を澄ます。そのたびごとに感覚を研ぎ澄ませて、最善を模索し続ける。そうやって、河武醸造は長年の伝統を守ってきました。常に新しく、清浄であることを尊ぶ常若という考え方…。【常若(とこわか)】という思想は、伝統を受け継いでいくものとして、河武醸造が大切にしているものの一つです。「古くて、新しい」という河武醸造の酒造りは、培ってきた技術の上に安寧することなく、常に新鮮な心持で取り組むことで成り立ちます。

河武醸造の酒蔵

そんな河武醸造が新たに生み出したSHIKIに込める想い…。目指したのは、一日の終わりに、飲む人の心を洗い、潤すような日本酒の体験。日々忙しく、自分に立ち戻る時間もない、そんな方に、ひと時、新たな息吹を吹き込んでくれるような新しい酒。自分を内側から満たす、静なる安らぎを与えてくれるようなひと時を、【SHIKI-式-】は私たちに与えてくれるでしょう。

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