清酒かすを楽しもう
清酒を搾ると原材料の総重量の約25%にも及ぶ量の酒粕ができるため、昔は造り酒屋さんから頂くことも珍しくなく、火鉢で炙って砂糖をつけて食べたり、粕汁、粕漬け等、寒い冬の日常生活に密着した食品でした。和食料理人岡田シェフに、酒粕を活用したおつまみレシピをご紹介いただきました。火鉢や粕床があるご家庭も少なくなりましたが、昔のようにそのまま炙って食べてもよし、ひと手間工夫をした酒のつまみとして楽しんでもよし。酒粕を生活に取り入れ、ますます健康で魅力的な酒ライフをお過ごし頂ければと思います。
するめいかの酒粕漬け
<材料>
- するめいか
- 酒粕
- みりん
- 砂糖
- 塩
- 日本酒
- 薄口醤油
- 味噌
1.
先ず、粕床を作ります。材料を合わせ混ぜ、1日冷蔵庫で寝かせます。
2.
次にスルメイカを下処理します。内臓(ワタ)や軟骨を抜き取り、胴体の中を洗いキッチンペーパーなどで水気を拭き取ります。下処理済みのものでも大丈夫です。
3.
イカを漬け込みます。容器の底に薄く粕床を引き(1㎝)、 次にイカを並べてましょう。
4.
また上から粕床を乗せ、ラップをかけます。冷蔵庫に入れて2日間程度漬け込みますが、3~6日粕床の中に入れっぱなしでも大丈夫ですので、お好みの日数で。
5.
次に焼きます。粕床を洗い流しても、洗わなくてもどちらでもお好みで。
6.
グリルで中火で裏表合わせて 8~10分くらいです。あとは、カットして盛り付け完了。香り付けに濃口醤油をお好みでかけてください。
酒粕漬けは食材の保存性を高めるとともに味わいを深める効果もあり、まさに庶民の知恵と言えます。淡麗で軽快なお酒からしっかりと風味豊かな酒まで、冷や・燗に関わらず幅広く楽しめる最高の酒のアテです。